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祇園祭 献上菓子 和スイーツ

2009年ユネスコ無形文化遺産に登録された「京都祇園祭の山鉾行事」。その山鉾に献上される御菓子があるのはご存知ですか?私も知らず知らず、口にしていた和菓子だったので驚きました。たくさんある御菓子のなかから、いくつかご紹介したいと思います。
稚児餅8

まずは菊水鉾(きくすいぼこ)。
町内の金剛能楽堂にある菊水井(きくすいい)という井戸にちなんで名付けられました。菊水井は茶人・千利休が師事した、武野紹鴎(たけのじょうおう)がこよなく愛していたそうです。現在では井戸跡に石碑が建立されています。
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菊水鉾献上和菓子
したたり1亀廣永(かめひろなが)の和菓子「したたり」です。

老舗「亀末廣」の暖簾分けで昭和11年創業。洛中にある奥ゆかしい和菓子店。
したたり2したたり5糸寒天と黒砂糖、ざらめ、水あめ、和三盆を入れて混ぜ合わせ、従来からある琥珀糖をアレンジして作られたそうです。
したたり6ひとつひとつ、丁寧に手作りされていきます。
したたり3夏の御菓子をイメージし、1970年に作り始め、現在に至ります。菊水井の水が滴るさまから「したたり」という名前が付いたそう。確かに涼しげですね。

私も以前御茶会で何度か頂いた事があるのですが、ゼリーよりも硬く、寒天ほど硬くない。絶妙な舌触りで、黒糖の風味と甘みが上品な味わい。後味良く頂けるんですよ♪ああ、また御抹茶と一緒にいただきたいなぁ☆

亀廣永(かめひろなが)

したたり:1本 税込1,134円
本 店:京都府京都市中京区高倉通蛸薬師上ル和久屋町359
販売店:髙島屋各店、新宿伊勢丹


続いて、役行者山(えんのぎょうじゃやま)。
役行者が一言主神(ひとことぬしのかみ)を使って大峰と葛城の間に橋を架けたという伝説に由来して作られた山。一言主神は雄略天皇が葛城で刈りをした時に、現れたと伝わる神様です。ちなみに人形3体が山に乗っていますが、その役行者をまん中に、鬼の顔の一言主神と葛城女神が配置されています。人形が他の山より多いので、山の大きさも最も大きいものとなっています。


役行者山献上和菓子
行者餅1柏家光貞(かしわやみつさだ)の行者餅(ぎょうじゃもち)。200年以上作られている7月16日、宵山のみの限定販売。

京都で疫病が流行っていた当時、先代が奈良の山伏をしていて、ある日の夢に「役行者」が現れ、お告げがあったそうです。それは」行者の衣に象った菓子を作り、祇園祭りの役行者山に供え、知人縁者にお下がりを配れば、疫病からまぬがれよう」と。その後200年以上、伝統を守り愛されてきた行者餅。さて、どのように作られているのでしょう。

祇園祭の時期を前に、厨房を清め無事作られるように祈願をし、行者餅が作られます。宵山当日は、朝早くから作業が始まります。小麦と砂糖のみで溶かれた生地を、高い温度で一気に焼きあげ、もっちりとした皮を作ります。そのクレープの様な皮を広げ、上に求肥を置いていきます。その上に白味噌をしぼり乗せてゆきます。
行者餅2長年受け継いできた白味噌(粉山椒入り)が味の決め手。柔らかな皮を破かないように丁寧に扱う職人技がスゴイです!
行者餅3しっとりとした生地と弾力のある求肥、その二つを結ぶのは、爽やかな香りを放つ白味噌。

宵山限りなので、なかなか手に入りにくいお菓子。私も実はまだ頂いた事がありません。お休みの日ならなぁ~と残念に思います。。。白味噌に山椒ってすごく美味しそう♪それにモチモチなんて。女子にはたまらないお菓子ですよね。この時期にお休みや旅行に来られた方、せっかくですので一度味わってみて下さいな☆

柏屋光貞(かしわやみつさだ)

行者餅: 1個350円
住所 :京都府京都市東山区安井毘沙門町33−2
時間 :9時〜18時
定休日:日曜、祝日



最後は、八坂神社への奉納、お稚児さんへのおもてなし。
稚児餅1二軒茶屋中村楼(なかむらろう)の「稚児餅(ちごもち)」。

その名のとおり、長刀鉾の御稚児さんにちなんだ御菓子です。二軒茶屋中村楼は、八坂神社の南楼門の鳥居と門の間にある老舗で趣ある料亭です。稚児餅7参拝客にふるまう茶店から始まり、創業450年だそうです。京都でも指折りの料亭で、ランチでも5000円以上しちゃいます!

そんな料亭が作る稚児餅とはどんなもの?
稚児餅2稚児餅3細長く丸めた餅を、先を二本に割った竹串に刺して、最初に餅を少し炙ったあと、片面に白味噌(粒の残った荒味噌)をたっぷりと餅につけています。
稚児餅4稚児餅5さらに炭火でこんがりと焼き上げます。荒味噌に香ばしい焦げ目を付け、焼けた餅を10串ずつ、竹皮に包みます。笹の葉で飾れば、神社に奉納する「稚児餅」の出来上がりです。
稚児餅6この稚児餅は、稚児社参(ちごしゃさん)の儀を終えたお稚児さんへふるまわれます。きっと、甘いお菓子で緊張をほぐす意味もあるのでしょうね。味噌の香ばしい香りと餅のしっかりとした弾力が、とっても美味しいらしいです。本来は八坂神社への奉納とお稚児さんにのみが頂けたお菓子ですが、7/14~31までは表の茶屋で誰もが口に出来るようになりました。稚児餅8老舗料亭の味、一度は頂いてみたいものです☆

二軒茶屋中村楼(にけんじゃやなかむらろう)

住所:京都市東山区祇園八坂神社鳥居内
時間:平日 11:00〜20:00 土日祝 11:00〜20:00
定休日:水曜日
アクセス:京阪本線 祇園四条駅6号出口 徒歩10分
     阪急京都線 河原町駅1B出口 徒歩13分

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