旧暦の七夕、光のイベント「京の七夕」へお出掛け。その途中に素敵な出会いがありました。
「京の七夕」へ向かう途中、何気なく堀川通りを歩いていたら、珍しい七夕飾りが目に留まりました。
「祇園祭と仙台七夕祭り」の展示会のようです。目的の「京の七夕」の点灯時間19時まで少し余裕があったので、覗いて見る事に。
町家ギャラリーは初めてでしたが、落ち着く空間で素敵です♪入口すぐに展示されているのは、仙台の七夕祭りのお飾りと祇園祭の山鉾。
この祇園祭の山鉾は絞りを使って作られた「絞り鉾」。製作されたヨシオカさんが震災の年に仙台七夕祭りに持ち寄り、仙台の方々に感謝され、そのお礼にと大きな3m以上ある七夕のお飾りを頂いたそうです。ちなみに七夕祭りは8月6日からの三日間。200万人の人出が予想されるお祭りだそうです。
ひとつひとつ、子供たちのメッセージが託されています。
震災のあった年に、このような活動をされる事はとても大変だった事と思います。また、次の世代に震災の出来事を伝えていきたいというお気持ちで、展示会を開かれているとの事。正直、身の回りにそういった活動をしている人がいないので、そういったお話を聞けて、とても勉強になりました。
ギャラリー奥には、総鹿の子のウエディングドレスと、絞りの打掛けが展示されていました。
レースやチュールを使ったドレスも華やかで素敵ですが、絞りの独特なエレガントさとレトロシックな感じが私の好みにぴったり♪すっごく素敵だなって思ったのですが、お値段を聞いてビックリ☆1000万円以上の値段が付くかも?とのお話でした。すべてシルクの絞りだとか。思わず伸ばした手をひっこめました(笑)でもこのドレス、本当に素敵ですよね♪
打ち掛けもレトロな感じ。朱色と白のみですが、シンプルで素敵。こちらも絞りですよ☆
幸せを呼ぶと言われるかのこ玉。鹿は神の使いと言われ、大変縁起のよいものとされているそうです。ボンボンみたいで可愛い♪記念にひとつ購入。
他にも巾着やメガネケースなど、絞りを使った小物がお手頃価格で販売されていました。外国人の方にも好評らしいですよ。和小物をお探しの方にもオススメです♪
ひとつひとつ、解りやすいようにお話して下さるヨシオカさん。以前は某有名大学で教授をされていたそう。「京都の伝統と東日本大震災を未来に伝えていきたい」というお気持ちを展示会で表現されていて、とても素晴らしいなと感じました。
みなさんも「京の七夕」を見に来られた際に、一度覗いてみられてはどうでしょうか?落ち着いた町家で、忘れかけていた気持ちを思い起こす事が出来るかも知れません。
震災年の仙台七夕飾りと、幸せを呼ぶ総鹿の子ウエデイングドレス
場所:京町屋ぎゃらりー「ほりかわ」
住所:京都市中京区堀川御池下る東側(堀川御池を南に下がった東側)
日時:2014年8月2日、3日、9日、10日 19時~21時半