6月22日、金スマで放送されていた内容です。これまでに20万人以上の糖尿病患者を診てきた牧田医師がスタジオで解説。タイトル通り、良かれと思ってしていた事が逆だった!と気づかされました。その詳細を備忘録として残しておきます。
牛乳を飲めば骨が強くなる!は間違いだった
カルシウムが豊富に含まれている牛乳。実はカルシウムは単体で吸収出来ないため、牛乳だけでは効果が期待できないそう。女性は加齢とともに骨粗しょう症になりやいのでカルシウムをしっかり摂っていきたいですよね。その為にはカルシウムはビタミンDと一緒に摂取する事が効果大だそうで、サンマやイワシなどの魚やしらす干し、鮭の缶詰などと一緒に食べる事がよいらしいです。
一食抜くのは太りやすい体質になる?
食べ過ぎたので、次の食事を抜いてみる・・・思いつきがちな事が実は太りやすい体質に!
ブドウ糖を燃料にして動いている私たち。インスリンというホルモンの働きを知っていますか?糖質の多い食事をすると血中のブドウ糖が増え、血糖値が急上昇。その血糖値を下げるために分泌されるのがインスリンです。インスリンはブドウ糖をエネルギーとして使ったり、使い切れなければ脂肪にして体に蓄え、そうして血糖値を下げる役割があります。なので一食抜くとインスリンは体の危険を察知し、次の食事の際に大量分泌。ブドウ糖をエネルギーとして使うよりも、防衛本能として脂肪を蓄えようとする働きが活発になるんですって!
特に朝食を抜くと太りやすい体質になってしまうそうで、朝食抜いた時と夕食を抜いた時の血糖値を比較した実験では、朝食抜きの方が46%血糖値が高かったそう。朝ごはんはしっかり食べないといけませんね。
頭を働かせるため、甘いものを食べるのは逆効果に!
実は甘いものを食べると集中力が下がり、作業能率が低下するそうです。ここ最近その傾向が自分自身でも如実に感じていたところで・・・さらに一度に摂る量に注意した方がよいそうで、たくさん食べると低血糖状態になって眠気が起こり、体がだるくなるそうです。
そのしくみは、甘いものを食べると血糖値が急上昇→その急上昇した血糖値を下げる為にインスリンが大量分泌→インスリンが血糖値をさげようと働き過ぎて血管の中は糖が足りない状態に→結果、脳の活動が鈍り、だるさや眠気が起こるのだそう。
必要ならば、食べる量を減らすか、カカオ70%の糖質が少ないチョコレートを。一度に摂っても眠くならない糖質の量は10g以下だそうで、チョコ一個で2gなので4粒くらいまでならOKなんですって。ちなみに甘いものを食べて頭が冴える気がするのは、血糖値が高くなる事でドーパミンが分泌され、幸せな気分になっちゃうからだそうです。
ツナ缶の油を捨てるのはもったいない!実は栄養の宝庫なんです
ツナ缶の油にはEPAやDHAという動脈硬化や心疾患・脳梗塞などを抑える成分が含まれています。青魚に含まれるEPAやDHAは水に溶ける水溶性の為、缶詰の油に溶け出しています。捨ててしまうのは間違いでしたね。。。たっぷりの油で調理した肉や魚で太ることは無いそうですよ。
太る原因は糖質が全てであり、カロリーと肥満は関係ない!
なぜ太るのか?それは糖質による血糖値の急上昇だけであり、メカニズムを知れば対策がとれます。これまでカロリーや油が太ると言われてきましたが、現代の医学の研究では油や脂肪では太らないと報告されているそうです。
血糖値が緩やかに上がった場合は、インスリンが糖をエネルギーとして消費。逆に急上昇した場合、多すぎる糖はエネルギー消費では間に合わない為、主に脂肪に変えて血糖値をさげる。このメカニズムで太るそうで、、、血糖値の急上昇には気をつけないと!
牧田医師のお話によると、ご自身が診てきた糖尿病患者の7割(14万人)が肥満だったが
油や脂肪の制限なしで食生活を改善したら7割(10万人)が痩せたとの事。
食事の選択に迷ったら以下を参考に。
◆肉野菜炒めと筑前煮なら肉野菜炒めを。根菜の糖質が脂肪になりやすい為(レンコン・里芋・にんじんなど)
◆ミックスナッツとドライフルーツならミックスナッツを。
ナッツの油は体内で分解されるが、フルーツの糖は脂肪となりニキビの原因になる為。