祇園祭・先祭が終わったら、京都の町は、はんなりとした後祭へ。「意味のない事、役に立たない事」といった意味で使われる「あとの祭り」、これも祇園祭の後祭から派生したという説もあるそうで「派手さがない後祭は、見物しても仕方ない」と言われた事が由来だとか。賑やかな先祭も良いものだけど、後祭はゆっくりと祇園祭を堪能できる素敵なお祭りです。
さてさて、それでは四条新町をスタート!
まずは先祭・宵山に頂いた「いち」さんの鱧かつバーガー(¥500)
先祭・宵山の際はお店の前に放下鉾がある為行列が少なかったのですが、今日後祭・宵々山には行列を作っていました。
鱧のサクサクとしたフライと、しば漬けタルタルソースが美味しくて♪この日も買ってしまいそうになりました。
そのまま、新町通りを北上して行くと、見えてくるのが「南観音山」です。
見事な刺繍のお飾り。「南観音山」は「下り観音山」とも呼ばれ、後の祭の山鉾巡行の殿(しんがり)をつとめる曳山だったそうですが、前祭・後祭が合併してからは巡行自体の殿(しんがり)をつとめることになったそうです。山の前では、小さなお子さんが歌を歌ってお祭りを盛り上げていました。
この新町通には「くろちく」グループのお店が多くあり、京町家の雰囲気をもつ「百足屋」さんもそのひとつ。
祇園祭限定の「納涼御前(¥1,800)」や「鱧の天ぷらとそうめん(¥1,300)」が二階でいただけるようです。
この時期うれしい「特製かき氷」も!宇治みるく金時や黒糖みるく、白桃、みるく金時(¥700)といった和のかき氷が。ちょっと贅沢してみても良さそうですね♪
次に新町蛸薬師を東へ。室町通りに入りました。京佃煮と京菓子の老舗「永楽屋」さん。
「水あずき(¥350)」は、飲む水羊羹といった感じでしょうか。するっと飲めちゃう和ドリンク♪人気のようですね♪
その「永楽屋」さんの近くにあるのが「鯉山」です。「鯉山」の粽やお守りなどは仮設テントでなく、京町家で販売されています。
町家に繋がる廊下を入っていきます。進んで行くと少し行列していました。
そして黒塗りの立派な蔵。蔵の前にはご朱印が置いてありました。最近ご朱印を集めがブームらしく、御朱印帳も種類が豊富そう。私もかわいいの探してみようかしら。
続いて鰻の寝床のような町家の奥へ進むとご神体があります。
お部屋の壁側には鯉山を飾るタペストリーが見事に飾られていました。伊達政宗が欧州に派遣した支倉常長がローマ法王から授かったという説もあるとか。
中国の「登龍門」の故事を題材に難関突破・出世開運など人々の成功と繁栄を願って作られたのが「鯉山」。お参りされる方が多いのもうなずけます。御神体の鯉は全長1メートル50に及ぶ木彫の見事なもので、江戸初期の名工左甚五郎作と伝えられ、素材が1650年頃の檜だそうです。
「鯉山」の近くには見事な美しい鯉のタペストリーが!
描かれた鯉の中から「金の鯉」を5匹見つけられたら、今年の運勢が良くなるそう。私は3匹しか見つけられませんでしたが・・・ぜひ探してみてくださいね♪
さらに北へ向かって歩いていると、京都市が運営する「冷たいお茶の無料サービス」がありました。
リユース食器を使ったサービス。喉が渇いた外国人の方も、喜んで頂いていましたよ~。エコ屋台村の休憩所として「風呂敷専門店・唐草屋前」に用意されているようです。
そのまま室町通を進むと「黒主山」が。
囲いの木枠が黒塗りで重厚な雰囲気。黒主山は古今和歌集の「六歌仙」に数えられる歌人大友黒主とされる像が御神体。謡曲「志賀」を題材に満開の桜を見上げる様子を模したと伝わっています。それゆえに山の上には桜の木があるんですね。時季外れなので不思議に見上げてしまいました。
まだまだ、続きます☆長くなりそうなので次の記事へ
酒菜食房いち (しゅさいしょくぼういち)
住所:京都府京都市中京区新町通四条上ル小結棚町431 ヴォールヴォラン 1F
時間:11:30~13:30 17:00~23:00
定休日:火曜日