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ボクらの時代 中井貴一さんの言葉

投稿日:2014年6月9日 更新日:

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日曜日の朝、たまたま目が覚めて。何となくテレビをつけたら「ボクらの時代」に小泉今日子さんと中井貴一さん、ドラマディレクターの宮本理江子さんが出演し、フリートークをされてました。

以前から「ボクらの時代」は、時間が合えば、興味ある人物が出演していれば見る感じで。今朝はドラマ「続・最後から2番目の恋」に出演中のお二人なので、気になって見始めました。ドラマでのお二人は息の合ったセリフの掛け合いをされていて、話の展開も楽しく見ていられるんですよね。小泉今日子さんのシングルで頑張る姿や、ほんわかした長倉家の有り方。そんなドラマの雰囲気が私は好きです。

ドラマでは所々、私自身の気持ちに触れるような内容が有って。心にふわっと毛布をかけてもらうような、そんな優しさを感じる事も。特に中井貴一さんのセリフには、改めて気付かせてもらう事が多くあり、涙したりして・・・感動しています。

そんな、お二人。普段はどんな感じなのかな?って。

中井さんは、2歳でお父様を事故で亡くされてたんですね。お父様は俳優の佐田啓二さん。子供の頃は父の姿を探しに映画を見に行っていたそう。その中井さんが不安に思っていた事。37歳で亡くなった父の年齢を越えた後の自分。人生設計のイメージが全く無かった。その気持ちをちゃんと聞いてくれた人が小泉さんだったとか。小泉さんは「ああ、そういう不安があるんですね。きっと人間って。」と真摯に受け留めてくれた。他の人には「「父の亡くなった年齢を)心配しなくていいよ。」「あなたは生きるタイプ(笑)」と言われていた為、初めてそういう受け留め方をしてくれた小泉さんから、安心感をもらったのでしょうね。

そういった事が、現在のお二人の信頼感に繋がっているんだと私は思いました。

 

小泉さんは死ぬことが怖い、と思った事がなかったそうです。子供の頃はむしろ憧れてた?怖すぎてそう思っていたのか?生きてることが必死だったのか、良く解らなくて。死が特別で素敵な事だと思ってたらしいです。今となっては「どうせ死ぬしなって、40代で先も見えてきたし(笑)」と。でもそう思う事で、どんどん元気になってきたそうです。そこで中井さんが「基礎体温が高いし殺菌作用があるって、小泉さんはよく言うんです(笑)」と面白そうに言われました。小泉さんも続いて「殺菌して、いろんなもの殺しちゃうから(笑)」と。いつものドラマのやり取りを見ているようで、「死」をテーマに話しているのに、どこか面白かったです。

宮本さんは子供が生まれた時に、死の不安を感じたそうです。宮本さんには13歳の女の子がいて「もう大きくなってきたから、大丈夫だけど。」と言われてました。

 

その話に続き、中井さんが子供の存在についてお話されました。

人間は「子供がいないと、大人になれない」「子供を育てて、大人を知る」と。ああ、確かにそうかもと私も感じました。いつまで経っても大人になれないのは、子供がいないから。

中井さんが小泉さんに「シングルマザーはどう思う?」と質問。

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小泉さんは「姉がシングルマザーで二人の子持ち。子育てが大変だとよく解っているし、自分がと考えると、そうはなれない。自分は子供を持つことが出来ないと思う。」と。「ただ、やり残した事を聞かれれば、やっぱり子育てだけど。」と言われました。ドラマでもシングルの千明(小泉さんの役名)が、「一人でいるのは自由だけど、案外寂しいこともあるんだよ。」と言っていた事が思い出されました。確かに自由は素敵で楽チン。でもその「楽」の中だけでは成長出来ないことも解っている。現代の女性が多く持つ不安要素だと思います。ドラマでの小泉さんはその辺りを上手く表現されていて、すごいなって感じています。

その後の中井さんの言葉がとても印象的でした。

 

子供を持つ意味

中井さん「神様というものが存在するなら、采配をしている気がする。子供を作って大人になりなさいっていう人には子供を授け、子供の頃から背負うものが有り、子供を持たなくても大人にならなきゃいけない状態で生まれてくるひとには、子供を与えていない気がするんです。そして、そういう人たちには、他に背負わされるものが多くなっていく。」

親父の存在とは

「親って、何か教えるのかな?と思っていたけれど、親は子供に、ただ自分の後ろ姿を見せて行くのが、親の役割だと思う。自分は父親の後ろ姿を知らないばかりに、友人の父に会った時に、どうして良いのか解らなかった。キャッチボールしても自分は壁しか相手がいないのに、友達にはボールをキャッチして返してくれる人がいる。これが親父なんだと感じました。」

家庭での男女の役割

「男と女は家庭の中では攻守なんです。子供がそれを知るのは男親と女親から。親とは子供にそれを知らしめる存在。そういったところで、女手ひとつで育てられた自分は、攻めを知らない。だから今も家庭というものに不安があるし、自分にとってネガティブな部分でもある。」

中井さんの言葉に、とても重みを感じました。

演じる事は人間の様々な感情を分析し、自分の中で上手く消化されているんですね。だからこそ、単純なセリフひとつでも、豊かな感受性で表現されるんですね。それでいて、自分を無くさないように保っている。素晴らしいです。

自分自身の事を見つめる時間って、無いようで実はたくさん有る。でもそれを毎日の流れに任せてしないだけ。気付いたり、考えたりする事はとっても大事な時間だと私は思います。

「続・最後から二番目の恋」から抜粋。
※和平(中井さんの役)、千明(小泉さんの役)和平:「まだまだ、は良いこと」、それは「伸びしろ」が有るという事。解らないことだらけ、探してるものだらけ。そのほうが前に進める。この先も成長できるんです。でも・・・「まだまだ」なのに、残された時間は少なくなっていく。やれやれです。千明:でも歳を取るのも、面白いなぁと思って。解らないことも解ってきて。解ったと思ったことがまた解らなくなって。まだまだですね。和平:やれやれですね。

そんな二人の交わすセリフがどこか心に染みてくる。ふっと笑える場面を作りながら、その言葉の意味がゆっくり伝わってくるのが、このドラマの魅力だなぁって思っています。前回作から続けて見ていますが、そういった部分に共感される方も多いのではないでしょうか?

最終回まで残りわずかですが、やんわり心に響く作品に期待して。

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